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リスト目録 DC-101~150

2013年03月24日 00:26


DC-150 Boz Scaggs 「Middle Man」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-163.html

DC-149 O'Ryan 「Something Strong 」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-161.html

DC-148 John Mayer 「Battle Studies」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-160.html

DC-147 Lodgic 「Nomadic Sands」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-159.html

DC-146 Gregg Rolie 「Gringo」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-158.html

DC-145 Sonic Station 「Sonic Station」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-157.html

DC-144 The Dukes  「The Dukes (Bugatti And Musker)」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-156.html

DC-143 Jakob Magnusson 「Jack Magnet」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-154.html

DC-142 Bobby Caldwell 「Heart Of Mine」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-153.html

DC-141 Jay Graydon 「Jay Graydon Works」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-152.html

DC-140 Work Of Art 「In Progress」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-151.html

DC-139 Gino Vannelli 「Best & Beyond」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-150.html

DC-138 Stephen Bishop 「Romance in Rio 」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-149.html

DC-137 Steve Perry  「Street Talk」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-148.html

DC-136 Crossfade 「White on Blue」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-147.html

DC-135 Diane Birch 「The Velveteen Age」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-146.html

DC-134 Williams Friestedt 「Williams Friestedt」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-145.html

DC-133 Ole Børud 「Keep Movin」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-144.html

DC-132 Geyster 「Radio Geyster 1977」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-143.html

DC-131 The Norwegian Fords 「Somewhere down the road you'll listen」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-142.html

DC-130 Lionel Richie 「Can't Slow Down 」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-141.html

DC-129 Marc Jordan 「Crucifix In Dreamland」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-140.html

DC-128 Steve Winwood 「Back in the Highlife」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-139.html

DC-127 Various Artist 「Highlights and Rarities」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-138.html

DC-126 Michael McDonald 「If Thats What It Take 」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-137.html

DC-125 Annie Lennox 「Medusa」
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DC-124 Samuel Purdey  「Musically Adrift」
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DC-123 Nielsen Pearson  「Blind Luck」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-134.html

DC-122 Genesis 「Invisible Touch」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-133.html

DC-121 Brett Raymond 「Only Love」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-132.html

DC-120 Kenny G  「At Last the Duets」
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DC-119 State Cows  「STATE COWS」
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DC-118 Mr.Mister  「Pull」
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DC-117 Ole Børud 「Chi-Rho」
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DC-116 Oattes Van Schaik 「The Limit」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-126.html

DC-115 Chris Botti 「In Boston」
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DC-114  Eddie Higgins Trio 「Dear Old Stocckholm」
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DC-113 Pat Metheny Group  「Letter From Home」
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DC-112 Diane Birch 「Bible Belt」
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DC-111 Pink Floyd 「Pulse」
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DC-110  Sting 「Ten summoner's tales」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-6.html

DC-109 Christopher Cross 「The Cafe Carlyle Sessions 」
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DC-108  Nik Kershaw  「The Riddle」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-8.html

DC-107 David Gilmour 「On an Island」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-9.html

DC-106 John McLaughlin 「Industrial Zen」
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DC-105 Justin Young  「All Attached」
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DC-104 Kazu Matui Project 「Standing On The Outside」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-13.html

DC-103 Various Artists 「Fly Away The Songs of David Foster」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-14.html

DC-102  Free 「Fire and Water」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-16.html

DC-101 Journey 「Frontiers」
http://worldtravels.blog83.fc2.com/blog-entry-17.html






ライヴ・レポート 「RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND」(2013.2.26) at Zepp Tokyo

2013年03月20日 21:47





来日は18年ぶりだという。ロック・レジェンドThe Beatles(ビートルズ)のドラマーRingo Star(リンゴ・スター)が自身のリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドを引き連れやってきた。このバンドは、The Beatles(ビートルズ)が解散して、以降20年近くたった1989年から結成されたバンドで、様々な大物ミュージシャンらがこのバンドに参加した。第一期バンドにはBruce Springsteenとの活動で知られるE StreetBand(イー・ストリート・バンド)のClarence Clemons(クラレンス・クレモンズ)やEagles(イーグルス)のメンバーJoe Walsh(ジョー・ウォルシュ)、Jim Keltner(ジム・ケルトナー)などが参加。活動時期によってメンバー構成は変わるが、オールスターと名をうっているだけあり、錚々たるメンツをそろえている。面白いところでは、Felix Cavaliere(フェリックス・キャバリエ)、Peter Frampton(ピーター・フランプトン)、Bad Company(バッド・カンパニー)のSimon Kirke(サイモン・カーク)、Eric Carmen(エリック・カルメン)、ELPのGreg Lake(グレッグ・レイク)、Paul Carrack(ポール・キャラック)、Richard Marx(リチャード・マークス)、Edgar Winter(エドガー・ウィンター)なんかの名もあったりする。それぞれの顔触れ達の音楽性の一貫性はなく、多様なミュージックジャンルを幅広い年代から集結させるところの選択眼はRingo Star(リンゴ・スター)ならではなのかもしれない。

時期によってメンバー構成が変わるこのバンドが来日することもあって、当然召集されるミュージシャン・ラインナップは気になる。今回の召集メンバーは、実にAORサイドからみて充実したメンバーが出そろったのだ。TOTOのSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)、このバンドへの召集はお馴染みのTodd Rundgren(トッド・ラングレン)、Mr Mister(ミスター・ミスター)、Pages(ペイジス)のRichard Page(リチャード・ペイジ)!、Santana(サンタナ)、Journey(ジャーニー)のメンバーGregg Rolie(グレッグ・ローリー)を連れてきた。中でも、Richard Page(リチャード・ペイジ)の召集は、まさにAOR愛好家らにはうれしい限りの吉報と言えるだろう。

このバンドの特徴は、各ミュージシャンが自身の曲を2~3曲持ち寄って、全員でこれを演奏するライブ構成になっている。当然ながらTOTOのSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)はTOTOの名曲『Africa』、『Rosanna』と相場は期待でき、Richard Page(リチャード・ペイジ)は『Broken Wings』、『Kyrie』は当然やってくれるはずと期待して、平日にもかかわらず、早めに仕事を切り上げてライブ会場のお台場Zepp Tokyoへと向かった。

開演は19:00で、ぎりぎりに到着。もちろんチケットはスタンディングだが、2Fの指定席チケット争奪戦は大変なものだったそうだ。会場はすでに人で埋め尽くされていて、後方の出口付近からやや入ったところで観戦するのがやっとだった。メンバーが現われると、続いてRingo Star(リンゴ・スター)がTシャツに黒のスーツを着てさっそうと登場。御年72歳だというRingo Star(リンゴ・スター)は年齢を感じさせない若々しさにみなぎっていた。

Ringo Star(リンゴ・スター)自身はドラムセットへ、サポートドラマーにはGreg Bissonetto(グレッグ・ヴィゾネット)が担当。『Matchbox 』、『It Don’t Come Easy』 『Wings』と自身の曲を熱唱して、Todd Rundgren(トッド・ラングレン)の『I Saw The Light』へ。派手な衣装を身にまとっていたポップ職人Todd Rundgren(トッド・ラングレン)はその野太い歌唱力は力強さを感じた。バンドの担当はギター。やはり一番バンドで元気で、会場を盛り上げていたのはSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)だった。バンドでの担当はギター。サンタナのギターソロ・パートをSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)が引いていた。TOTOからは『Africa』『Rosanna』『Hold The Line』の3曲がセレクト。そして、個人的に一番の目玉だったRichard Page(リチャード・ペイジ)は『Broken Wings』、『Kyrie』『You Are Mine』が歌われた。Richard Page(リチャード・ペイジ)の美声は全く衰えていないことを実感した。中にはRichard Page(リチャード・ペイジ)を知らない人もいたかもしれないが、会場の雰囲気を変える異色の存在感を示せたのではないだろうか。これをきっかけに、ソロでの日本公演なんかが実現してくれないものだろうかと期待してやまない。その時はぜひSteve George(スティーヴ・ジョージ)やPat Mastelotto(パット・マステロット)も同伴で。ライヴは『Yellow Submarine』、『Photograph』等の名曲も歌われ最後は『Give Peace A Chance』で閉幕となった。



音楽コラム 「音楽ガイドブック」

2013年03月10日 01:43

新しい音楽・ミュージシャンとの出会い方は人様々だ。フラッとCDショップに立ち寄ってジャケット買いする者もいれば、ショップの売れ線ランキングを漁る者、視聴ブースの推薦盤を聴いて購入するもの。ラジオで偶然耳にした曲。コンピレーション・アルバムで知る者。CDの解説に書いてある関係ミュージシャンを芋づる式に渡り歩く者。インターネットから情報を得る。私の場合でいえば、そのどれも該当するのが実際のところで、最近はコンピレーション盤から知るということは殆どないが、洋楽を聴き始めた中高生の頃は、インターネットもまだまだ普及していなかった時代で、レンタルCD屋でヒット曲が詰まったコンピアルバムを片っ端から聴くのが手っ取り早い方法だった。そんな学生時代の情報源やクラシックミュージックを体系的に整理するのに役立ったのが音楽ガイド本だ。中でも当時、手垢がつく程読み込んだガイド本を2冊紹介したい。


『90年代リスナーのための280アーティスト500枚』(音楽之友社)

無題

この本は今や古い本だが、ロック黄金期の60~70年代後半のクラッシックロックを体系的に知る上で、素晴らしく整理された名著である。本の初めにはロックの流れの図が示され、フォーク、カントリー、ブルース、ゴスペルの流脈かR&B、フォークロック、サイケデリック・ロック、ブラスロック、サザンロック、プログレッシヴィロック、ハードロック、パンクムーブメント、ニューウェイヴなどへ60年から70年代に派生展開していく様が描かれており興味深い。Part1ではRock Greatests40と題して、最も重要な40ミュージシャンをセレクトして、作品を5枚紹介する構成。ビートルズから始まりピンク・フロイド、レッド・ツェェペリン、エルトン・ジョン、キャロル・キングなどロック・クラッシックの基本中の基本ミュージシャンを解説。Part2では202枚のレコードを紹介し、押さえておくべき名盤・名ミュージシャンを網羅している。本誌紹介のレコードは、多くの愛好家や音楽家によって聴き続けられ、言わば時の洗礼を受けて現代まで愛聴され続けてきたものばかりである。これらを知ることは自身の音楽素養が養われるばかりでなく、音を聴く感性が磨かれ、新しい音を相対的に判断することできるようになるだろう。購入して10年以上になるが未だに本書に目を通している。


『AOR Light Mellow Remaster Plus』(エクシードプレス)


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もはや本書はAOR愛好家達のバイブルとも言うべき書籍である。音楽ライターでも有名な金沢寿和氏の詳しい読みごたえのある文体でAORの290アーティスト330枚をフルカラーで丁寧に解説している。紹介されているブツの中には、当時入手困難な、いわゆるマニア泣かせな激レア盤のようなものも紹介されていて、本書がきっかけで世界初CD化されたものも少なくない。本書で紹介されるミュージシャン・作品をすべて聴けば、かなりのAOR通となるだろう。近年、本書の追記本が切望されており、毎年出るようなことが巷で囁かれているが、人気ライターである著者の多忙による影響か未だ実現しておらず、追記本リリースの一報が待たれるところでもある。また、本書のような解説書は世界的にみても貴重であり、英語版のようなものも出れば、世界中の愛好家からも好評を得るのではないかと思われる。




DC-150 Boz Scaggs 「Middle Man」

2013年02月23日 00:07




Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル),Michael Franks(マイケル・フランクス),Ned Doheny(ネッド・ドヒニー) に続いてAOR4大ミュージシャンの一人として知られるBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)である。

何をもって4大ミュージシャンとするかはさておき、昔からNed Doheny(ネッド・ドヒニー)とこのBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)はどうにも、馴染めないものを感じていた。とくにその声である。どちらかというとこの二人は、声が裏返ったような、表現しがたいが、どうにもくすぐったいというか、酸味が強く、酸っぱい声質。生理的にとにかく声が好きになれなかったのだ。一方Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェルとMichael Franks(マイケル・フランクス)については、その音楽性や声質には、とてもに心地よさを感じていて、両者のオリジナル・アルバムはすべて拝聴し、ライブラリーに保管されているが、前述の2人についてはBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)についてはベストアルバムと1980年前後の3枚のみ。Ned Doheny(ネッド・ドヒニー)については『Hard Candy』1枚のみで、殆ど聴いたことがない。

そんなBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)に初めて興味を示したのは、やはりよく聴いていたTOTOが彼のバックバンドから始まり、TOTO結成の切っ掛けとなったことを知ってからだ。1965年にソロキャリアをスタートさせ、BOZ(1965)を発表し、その後Steve Miller Band(スティーヴ・ミラー・バンド)のファーストアルバムに参加するもののの、実質的には殆ど無名なミュージシャンだった。しかしR&B嗜好の濃い作品をリリースし続けていた彼はクロスオーバーミュージックの時代の流れと新鋭なミュージシャン達と初めから決まっていたかと思えるような運命の出会いの機会に遭遇する。

それが1976年の『Silk Degrees』だった。自信と希望に満ちていた若きTOTOのメンバーらは、まだ10代かそこいらの悪ガキだったそうだが、彼らのミュージック・アビリティは溢れんばかりの創造性に満ちていた。TOTO旋風とも言える当時飛ぶ鳥落とす勢いは80年代後半まで続くことになり、多くのミュージシャンの名盤が彼らの技量に支えられることになる。『Silk Degrees』はビルボードチャートを駆け巡り最高2位までランクインする。シングル『LOWDOWN』ではグラミー賞において最優秀R&B楽曲賞を獲得する。

1978年TOTOが満を持してデビュー。時代はAOR全盛期へと突入する。1980年David Foster(デヴィッド・フォスター)、Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)の2人がAirplay(エアプレイ)をリリース。Airplay(エアプレイ)&TOTO一派は当時のアメリカ・ミュージックを相当な範囲で席巻し幅を聴かせていた。そんな時代の申し子たちを結集して、1980年にBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)がリリースしたのがこの『Middle Man』(1980)だ。

Boz Scaggs(ボズ・スギャッグス)に苦手意識のあった私がこの『Middle Man』(1980)を初めて聴いたときの衝撃は未だに忘れることができない。気付けば何度もリピートして聴いていた。1曲目の「JOJO」のドラミングはJeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)によるものだが、このタイトで締りのあるドラミングプレイなくしてこの曲のグルーヴは生み出せない。そして、Steve Lukather(スティーヴ・ルカサー)のご機嫌なギターのリフで展開する2曲目の「Breakdown Dead Ahead」はドライブ感覚が絶妙で、まさにSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)
がレスポール・ギターをかき鳴らして飛び回っているのが目に浮かぶようだ。

そして、「Simone」。「タタッ♪」、「タタッ♪」、「タタッ♪」、というJeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)の十八番といえる特徴的なリズム・カウントがこの曲のグルーヴの基盤を支えている。そして、そこに雰囲気満点のエレピが間奏で鳴り響く。グルーヴィーな楽曲が立て続けに3曲続いた後、一気にしっとりとバラードを持ってくるところが本当に憎いとしか言いようがない。曲の出だしのピアノのタッチはまさにDavid Foster(デヴィッド・フォスター)お得意のバラードのタッチで、音の策士David Foster(デヴィッド・フォスター)の魔術師の所以を垣間見ることができる。そしてCarlos Santana(カルロス・サンタナ)の天下一品の鳴きのソロでフェイドアウトインする。

続く5曲目はタイトル曲「Middle Man」はもはやこれはTOTOの楽曲をBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)が歌っているだけと片付けても良い。そしてBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス)らしい「Do Like You Do in New York 」を経て、再びグルーヴィーな「Angel You 」へ。「Angel You 」1曲で当時の典型的なAORのサウンドをすべて聴くことができると言っていいほど、内容の濃い楽曲だ。目の前が一気に開けるようなエレピで展開するこの曲は、ドライビング・ギターソロが駆け巡り、縦に刻むようなキーボード・ワーク、そして、「タッツタタッ♪」、「タタッ♪」、「タタッ♪」というリズミカルなハイハットに滝のようなピアノが錯綜する。聴き応え満点な楽曲である。

そして、再びしっとりなバラード「Isn't It Time」を持ってくる。ウォーターフロント沿いの海岸から夕焼けが沈む情景を思わせるような郷愁感を思い出せずにはいられないそんなバラードだ。ここぞというタイミングで鳴り響くギターソロは、きっと聴く者の胸を打つことだろう。

全9曲のうち6曲がDavid Foster(デヴィッド・フォスター)との共作で、とくに初めの5曲の流れは絶筆尽くしがたく、数多いAORの名盤の中でも最強といえるかもしれない。この5曲はやはりDavid Foster(デヴィッド・フォスター)だ。この作品には新鋭ミュージシャンが大挙参加しており、成るべくしてなった名盤といえるだろう。当時のTOTO&AIRPLAY一派の技術とアイデア・創造性のすべてこの一枚に力を込めたのではないかといえるほど力の入った隙のない作品である。本作のプロデューサーはBill Schnee(ビル・シュネー)である。録音技術は天下無敵である。Bill Schnee(ビル・シュネー)はSteely Dan(スティーリー・ダン)でも有名なプロデューサーである。当時、Bill Schnee(ビル・シュネー)はSteely Dan(スティーリー・ダン)の『AJA』(1978) や 『Gaucho』 (1980)の製作の時期と重なるため、Dan(スティーリー・ダン)の2人に半ば録音で軟禁状態?でかなり多忙であったのではないか冗談にも思うのだが。よくも本作の製作が行えたものだと思ってしまう。想像の域をでないが。


DC-149 O'Ryan 「Something Strong 」

2013年02月21日 22:23

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ブリティッシュ・ロックバンドWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)はツインギターフォーマットによるギターハーモニーを基調とする伝統的クラッシックロックバンドとして70年代後期にかけて人気を博した。彼らは、クラッシック・ミュージックやフォーク、そしてプログレッシヴロックの要素兼ねた実験的なロックミュージックを展開した。Deep Purple(ディープ・パープル)の前座を務め、Ritchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)と共演したことがきっかけとなって当時のDecca/MCA Recordsからデビューを果たした。

1970年にデビューアルバム『Wishbone Ash』を発表。翌年には『Pilgrimage』を発表し、1972年に発表した『Argus』では商業的にも成功をおさめ、音楽誌Melody Makerでは"Top British Album"、"best rock album of the year",と評された。『Argus』の赤いマントに鎧兜姿の後ろ姿のジャケットは有名である。Wishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)はその後80年代以降も活動を続けるものの、商業的にも失速しその音楽性もメタルロックへと変貌していくが、現在も活動を続ける息の長いバンドで最新作は2011年に発表した『Elegant Stealth』で通算21作目となる。結成当初のオリジナルメンバーはAndy Powell(アンディー・パウエル)ただ一人である。

 
このWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)が1985年に発表した『Raw to the Bone』(13作目)に正式メンバーとしてクレジットされていたMervyn Spence(メルヴィン・スペンス)というベーシストがいた。実はこの人物が本作のO’Ryan(オライアン)その人であり、O’Ryan(オライアン)とはMervyn Spence(メルヴィン・スペンス)の変名である。Mervyn Spence(メルヴィン・スペンス)は、『Raw to the Bone』一作のみでWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)を脱退するが、このバンドのオーディションで高く評されていたのは、彼のボーカリストとしての資質だった。透明感に溢れた力強いハイトーン声域は、Starship(スターシップ)のMickey Thomas(ミッキー・トーマス)を彷彿とさせ、それに勝るとも劣らない程である。

本作は、そんな彼がソロ活動としてO’Ryan(オライアン)名義で発表したデビューアルバムで、その実力を十二分に発揮した名作に仕上がっている。アップテンポなカッティングギターを織り交ぜたキャッチーなメロディーに、ちょっぴり郷愁感を漂わせた切ないメロディーラインは聴く者の心を癒しの世界へ導いていく。サックスソロ、重厚なキーボードワークが絡みあう良質なAORサウンドがここにある。不思議なことにこのアルバムからは『Raw to the Bone』で展開されていたハードで泥臭いブリティッシュロックサウンドは微塵も匂わせていない。この作品は音質も良く伸びやかで透き通ったサウンドが堪能できる。








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