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DC-086 Sing Like Talking 「Discovery」

2008年10月05日 07:05


DC-SOUNDS masterpiece100 名盤探検隊 
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こういうことはあまり言いたくないのですが、
かつて私はj-popというものが大嫌いであることを公言していました。
自己紹介で「嫌いなもの」という欄があれば、迷わずj-popと書きました。
しかしそうした態度は、ここ日本にいる限り疎外感を生むだけで、
良好な人間関係を築く上でかなりの障害となることも薄々分かっていました。

音楽というのは非常にメンタリティーが強いというか、
デリケートというか、人の感性が非常に反映されていて、
その音楽を否定することは感性を否定することに他なりません。
音楽に優劣をつけて論戦となることはよくあることで、
芸術性の高さや商業主義など枚挙に暇がありません。

音楽評論家や音楽愛好家の多くが、多くの音楽を聴き、
自分の音楽的メンタリティーの正当性を振りかざし、
主張をすることは、表現の自由としては大いに結構なのですが、
その主張は多くの場合思い上がりに過ぎないということを
自ら悟るようになると私は気付きました。

以来、j-popに対し依然として聴くことはなくとも、
j-popについて語ることを封印してきました。
しかし、今回その封印を一回だけ解くことにしました。
レコードライブラリーの中で、唯一数枚だけ
j-popのレコードを持っていたことをここで告白します。
このレコードを聴いていたのは1993年~1997年の
ちょうど中学生~高校生の頃でした。

このSing Like Talking(シング・ライク・トーキング)というグループは
最近の活動と作品はあまり知りませんが、
この93年~98年にかけて非常に優れた作品を残していたと思いました。
「Humanity」「Encounter」「Togertherness」「Discovery」の4作品は
非常に優れていて、当時隠れて密かに聴いていました。
サウンドとメロディーがややメロウで軟弱なこともあり、
SLTを聴いている中学生はあまり見かけませんでした。

一般的に、日本語という言語はその言語特性上、洋楽スタイルの
サウンドに歌詞をかぶせることは難しいと言われていました。
歌詞が字余りに聴こえたり、リズムとボーカルがずれていたり、
要するに噛み合っていない。
しかし彼らの音楽はサウンドと歌詞とメロディのコンビネーションが
絶妙にうまく合っていると感じました。すんなりと耳に曲と歌が入ってくる。

彼らを知ったのは当時良く聴いていたFMラジオJ-WAVE(J-ウェイヴ)で流れていた
「離れずに暖めて」(アルバム「Encounter」収録)という曲。
この曲は非常に切なく、甘酸っぱいメロディーで、
当時、卒業間近の中学3年生だった私には相当な衝撃力を持っていました。
日本にこんなメロディの曲を創れる人たちがいるのかと当時思いました。
その後、翌年彼らは「Togertherness」を発表し、そのジャジーなサウンドにも驚かされ、
本作「Discovery」ではファンク・サウンドを展開しました。

彼らの音楽は非常に演奏技術が優れていることが特徴で、
これはだいぶ後になってから気付いたことですが、
彼らは、佐藤竹善(vo)、藤田千秋(key)、西村智彦(g)を核に、
世界的に有名な特にLAのセッションミュージシャンを貪欲取り入れ、
自分達の音楽を緻密に周到に作り上げていく、いわゆるスティーリーダンニズムにも
似たスタイルを取り入れていました。

今になってクレジット見返すと驚くべき人たちの名前が次々とクレジットされている。
・Jeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)(ds)(ex.TOTO)
・Russ Kunkel(ラス・カンケル)(ds)(ex.James Tayler(ジェイムス・テイラー))
・Lee Sklar(リー・スクラー)(bass)(ex.PhilCollins(フィル・コリンズ))
・Randy Jackson(ランディ・ジャクソン)(bass)
・Luis Conte (ルイス・コンテ)(per.)
・Bill Payne(ビル・ペイン)(piano)(ex.Littlefeat(リトルフィート))
・Dean Parks(ディーン・パークス)(g)
・David T.Walker(デヴィッド・T・ウォーカー)(g)
・Jim Kelter(ジム・ケルトナー)(g)
・Ned Doheny(ネッド・ドヒニー)(g)
・Cat Gray(キャット・グレイ)
 等多数。
多くはAORといわれるジャンルではお馴染みの人たちばかりだ。
日本勢からは日本屈指のドラマー沼澤尚とジャズピアニスト塩谷哲も
全面的にサポートする力の入れようだった。
要するに単なるバンドではないことが分かる。

久々に聴き返してみましたが、いろいろな洋楽を聴き続けてきた今でも
彼らのサウンドはどこか一味違い、特有の違和感を感じさせず、
よくできている音楽だと思います。

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