--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

DC-087 JaR 「Scene29」

2008年10月05日 07:29


DC-SOUNDS masterpiece100 名盤探検隊 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今年最大の注目株だったJaRのニューアルバムがついにそのベールを開いた。
Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)とRandy Goodrum(ランディ・グッドラム)という
世界最高のポップミュージック職人二人によるニュープロジェクトなだけに
その音は世界中のAOR愛好家達から注目を受けていた。

まずレコードの感想を述べておこう。
流石はJay(ジェイ)とRandy(ランディ)で、
曲の完成度・クオリティは申し分なく、多くのAOR系ミュージシャンが束になっても
このレベルの作品を作ることは難しいだろう。
二人のソング・ライティング能力は飛び抜けていると言わざる得ない。

しかし、Airplay(エアプレイ)やアルバム「Airplay for the planet」
のイメージでこの作品を聴くと肩透かしをくらうかもしれない。
それはAORポップ全快の作品ではないからだ。
これまでのJay(ジェイ)ならここでこう効かせるだろうといったシーンで
あえてそれを外してきているように感じられるシーンが見受けられる。
例えば「Your Heartbreak」における出だしなどはそのいい例かもしれない。
そういった我々にあるJay(ジェイ)の先入観を覆す創りになっており、
Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)がこれまで創ってきた音楽の模倣を再び
再現する気はさらさらないことを感じ取ることが出来た。
一聴するだけではすんなりと耳に入ってこない。

ジャズのリズムを多用しており、リズムチェンジも多い作風に仕上がっている。
打ち込み主体のサウンドでそつのないカチッとした音で、
音数も多くやや作りこみすぎの感も否めないが、流石にキメるところはしっかりとキメてくる。
ほぼ全曲にわたりJay(ジェイ)のハーモナイズド・ギターソロが挿入されており、
曲によってはかなり長いソロもあったりする。
アルバムの後半になるにつれてややAOR度数は上がってくる、
また二人にしては珍しくキラートラックのバラードが少ないのも特徴だ。
Jay(ジェイ)も久しぶりにリードボーカルを取っている。

近年活動的になっているJay Graydon(ジェイ・グレイドン)だが、
歳をとってもまったく衰えを見せない音楽のクオリティは敬服に値する。
特にこの歳でこれだけファンキーでウキウキとしたポップな創りを見せてくるのは驚きで、
たいていの場合は、ブルース色が強くなったり、しっとりとしたジャズバラードに
偏って行ったりして、一言で言えば落ち着いてしまい遊び心のない
つまらない作品に成り下がったりするものだ。

Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)の音楽には何とも言えない、
あのこみ上げてくるようなウキウキ感覚が必ずといっていいほどある。
それは、どこか知らないところに行った開放感や
子供の頃にプレゼントを開放する時にあったようなワクワクとした感覚、
そして甘酸っぱい初恋の刹那感などにも似た感覚を呼び起こすマジックが隠されている。
こういうサウンドを創れる人というのは、本当にとても貴重で、他に思いつくところとすれば、
Todd Rundgren(トッド・ラングレン)ぐらいであるが、
それでもJay Graydon(ジェイ・グレイドン)は特に飛びぬけている。

今回の作品を聴いてJay Graydon(ジェイ・グレイドン)はまだまだ若く、
サウンド的にもまったく衰えておらず高い才覚は健在であることが分かった。
自身のソロやプロデュースなどもっとやって欲しいです。
我々はいつもそれを待ち望んでいるのだから。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://worldtravels.blog83.fc2.com/tb.php/31-6bcf14c9
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。