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DC-090 Madeleine Peyroux 「Careless Love 」

2008年11月02日 01:41

madeleine.jpg




昨今の次から次へと発表される女性ジャズ・ボーカリスト作品には正直またかとうんざりする。
感性の問題もあるでしょうが、正直なところ、そのほとんどの作品を聴いても
個性のかけらも感じず、購買意欲はほとんどと言っていいほど沸かない。

品がよく、繊細で透き通った声、ヒロイン然としたルックスも申し分なしで、
演奏もそれなりの卓越したジャズメンを配しているのでしょう。
しかし楽曲と声質に全くといっていいほど個性を感じない。
シックだがすぐに飽きてしまう没個性ミュージック。

我々音楽愛好家としては、次々量産される偽者たちを排し、
世間のセールスに踊らされることなく、自分の耳を信じて、
本物を見分ける感性を身に付けていきたいもの。
こういったブーム発端はやはりNorah Jones(ノラ・ジョーンズ)の登場から
急速に高まっていったことは否めない。

しかし、本作のMadeleine Peyroux(マデリン・ペルー)の「Careless Love」は、
近年の多くのジャズボーカルアルバムの中でも強烈な個性と作風を持った久々の傑作でした。
もっともMadeleine Peyroux(マデリン・ペルー)は1996年にデビューしており、
当時から話題に挙がりましたが、本作は8年ぶりということで、
その間かなりの年数をかけて曲を丁寧に作り上げてきたのではないかと思います。
「21世紀のビリー・ホリデイ」と称されるのも納得の一枚で、レトロな雰囲気
を再現する演奏の音質も見事で、Madeleine Peyroux(マデリン・ペルー)の
ノスタルジーなスモーキーボイスも筆舌に尽くしがたく見事と言う他ありません

演奏は極めて優れており、落ち着いていて無駄が全くない。
スタジオミュージシャンの鏡と言ってもいい程のベテラン中のベテラン
名手Dean Parks(ディーン・パークス)がギターをすべて担当。
曲の流れ、曲数、曲のインターバル時間に至るまでよく考えて配慮されている。
この作品はやはり話題になりヒットを記録しました。
だがこのヒットでやや力が入りすぎた3作目はこの作風を残念ながら継投できなかった。
名作は邪念が入ると生まれないのかもしれない。
今後も注目していきたい数少ない名アーティストで、オーディエンスを意識しない
邪念を振り払った改心の一作をまた聴かせて欲しいと願う限りです。

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