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DC-0100 Yaron Herman 「piano solo Variations」

2009年02月22日 21:54


DC-SOUNDS masterpiece100 名盤探検隊 
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時々音楽とは人間にとって何なのだろうかと思うことがある。
音楽は人間の文化の一つであるわけだが、人間の文明をさかのぼって考えてみると、
音楽は様々な土地・文化・風習・宗教・人種・民族といった背景が複雑に絡み合うことで
文明とともに伝来して互いに発展を遂げてきた。

しかし不思議なのは、この音楽という文化がもともともは独立した孤立した存在から
個々に生まれてきていることなのだ。例えば、近代文明から隔離されたアマゾンの奥地の民族と
アフリカの砂漠の大地に永住する民族は物理的に交流する機会はないわけだが、
不思議なことに彼らは互いに独立した文化を築く過程のなかで自然と民族音楽という形で
音楽を生み出してきたということなのだ。
これは数多くの異なる民族においても共通していることだが、皆、形は違えど
独自のリズムや楽器を自ら考案し、心地よいメロディーとコーラスを交えて心を潤してきた。
逆に返せば、音楽という文化を生み出さなかった人種・民族はなかったと思えるほどだ。

これは人類生態学上においても興味深い事実と現象であることは明らかで、
音というものが人間の脳の覚醒において重要なファクターを担っていて、
音が全人類の心を潤す共通媒体であることを意味している。
これは非常に重要な事柄で、音楽を通して世界の混迷に取り組み、
その解決の糸口を探し出す大きな可能性の一つになることは、
大げさな話でなくありえることなのかもしれない。
何百万人もの人間を動員できる影響力のある社会的音楽グループが
世界に発信するチャリティーイベントは大きな力となることだろう。
一人のミュージシャンが世界を動かす力があることに音楽の力の凄さを感じる。

音楽の面白さの一つに手軽さがある。
音楽を作るのに大掛かりな設備や巨額の資金は厳密には殆ど必要としない。
たった一人でも世界を変える曲を生み出すことも不可能でないところに無限の可能性を感じる。
前置きが長くなったが、それを改めて感じさせた一枚のディスクに最近出会った。
Yaron Herman(ヤロン・ヘルマン)『piano sole Variations』という作品だ。
Yaron Herman(ヤロン・ヘルマン)は現在フランスで活動を続けるジャズピアニストで、
ジャズ愛好家から話題沸騰の期待の若手ピアニストだ。

KEITH JARRETT(キース・ジャレット)、Brad Mehldau(ブラッド・メルドー)、
E.S.TのEsbjorn Sevensson(エスビョルン・スヴェンソン)、
そしてTord Gustavsen(トルド・グスタフセン)を代表とするような、
幻想的静寂の世界に陶酔する、いわゆるECM的ピアノソロを展開する
ジャズピアニスト達に追随する逸材であると思われる。
これまでにトリオの作品も何枚か発表しているが、
本作品はピアノソロでピアノ一つでこれほど表現力のある世界を
創造できるピアノのタッチには心底鳥肌が立った。

このような優れたミュージシャンが世界のどこから現れても不思議でない。
Yaron Herman(ヤロン・ヘルマン)がイスラエル出身のピアニストだと聞いて
不思議とそんな風に思えてきた。

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