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DC-143 Jakob Magnusson 「Jack Magnet」

2011年09月26日 01:18

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どうやら金属を自在に操る能力があって、マジシャンのごとくフォークやナイフを自在にクルクルと空中で振り回すことができるということらしい。公共の場であまり不用意に置くことはできれば避けたい全身裸の男の後ろ姿にフォークがペタペタ張り付いているギョッとするようなジャケットの写真の意味が中ジャケを開いて分かった。

これまでほとんど知られることのなかったフリークだけで語り継がれている激レア盤として流通する一品だった。無論、若輩者の私も知る由もなかった一品だったが、これが世界有数のAOR復刻産業国であるこの日本で快挙とも言える世界初CD化が実現して、我々一般人も秘蔵中の秘蔵音源だった音が聴くことが可能になった。この作品が復刻されて騒がれた一番の理由はこの作品に取り巻いている制作ミュージシャンの豪華なクレジットのネームバリューによるものである。
Jeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)やVince Caliuta(ヴィニー・カリウタ),Alex Acuna(アレックス・アクニャ) といったドラム陣、ベースはNeil Stubenhaus(ニール・スチューベンハウス)やStanley Clarke(スタンリー・クラーク),Abe Laboriel(エイブラハム・ラボリエル)。ホーンセクションにはJerry Hay (ジェリー・ヘイ),Tom Scott(トム・スコット), Larry Williams(ラリー・ウィリアムス),バックコーラスにはBill Champlin(ビル・チャンプリン)やギターにはCarlos Rios(カルロス・リオス)等というおなじみの面々がズラリと揃う。

Jacob Magnusson(ヤコブ・マグヌッソン)はアイルランド出身のキーボーディストとして本作を含めて3枚の作品をリリースしている。本作はAOR全盛期の1980年代初頭にロサンゼルスのミュージシャンらと共い1981年に欧州のみでリリースされた2ndアルバムだった。彼の1stアルバム"Special Treatment"(1979)と3rdアルバム"Time Zone"は ともにインスツルメンタル・フュージョン作風だが、本作だけはJacob Magnusson(ヤコブ・マグヌッソン)本人がボーカルをとり作詞も手掛けている。1曲ながら、Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)、Steve Geroge(スティーヴ・ジョージ),Richard Page(リチャード・ペイジ)そしてMagnusson(ヤコブ・マグヌッソン)らの共作曲も収録されていて非常に興味深い。他にもSteve Geroge(スティーヴ・ジョージ)との共作曲やPages(ペイジス)の2人と関係の深いJohn Lang(ジョン・ラング)との共作曲もあったり、彼らと少なからず音楽的嗜好ベクトルが一致するのかもしれない。

タイトで硬質的なベースとドラムの音にキーボード、ギター、ホーンなど多数のソロパートが織り交ぜられていて、卓越したミュージシャンらによって安定感のある演奏が楽しめる。分厚いコーラス陣のバックアップにたいしてJacob Magnusson(ヤコブ・マグヌッソン)のちょっとすっとボケたような声質が対照的で異質に浮き出てくる。だが最も特徴的なものは、Jacob Magnusson(ヤコブ・マグヌッソン)独特の、ネチネチとした変則的なコード進行があまり聴いたことのない変質的なメロディーラインを生み出し、聴きごたえのあるプログレ的でテクニカルな演奏と相まって緊張感のある音を作ることに成功している。




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