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DC-130 Lionel Richie 「Can't Slow Down 」

2011年03月27日 01:42

Lionel Richie



最近では数こそ少ないけれども、ポピュラーミュージックの繁栄期だった70年代・80年代には隙のないレコードというものが相当数あった。計算されつくした曲構成と演奏プロダクション、そして練りに練られた歌詞とメロディ、そのどれもが完成され尽くしているものである。これが売れなければどんなレコードが売れるというのだろうというものである。70年代から現代至るまで、ミュージック業界の第一線で多くの名曲を残してきた御存じLionel Richie(ライオネル・リッチー)のこの作品「Don't Slow Down」もその隙のないレコードの一つに挙げられるかもしれない。

Lionel Richie(ライオネル・リッチー)は、1949年にアメリカ・アラバマ州Tuskegeeに生まれ、大学時代は経済学を専攻し奨学生としてテニスプレーヤーであった。大学院に進学をしたが、在学に結成したCommodores(コモドアーズ)の音楽活動を本格的に行うため、音楽の道を選んだ。The Jackson 5.(ジャクソンファイブ)のサポートとして活動をしていたが、Commodores(コモドアーズ)はやがてソウルミュージックのとして人気を博すようになり、 "Easy", "Three Times a Lady", "Still" ,"Sail On."といった名バラードを発表した。1970年代後半になると、作曲家としてKenny Rogers(ケニー・ロジャース)の "Lady"やDiana Ross(ダイアナ・ロス)とのデュエット曲"Endless Love"など、Lionel Richie(ライオネル・リッチー)の作曲家としての才能の泉からは次々に名曲がわき出てくるかのようであった。そして名曲"Truly","You Are" , "My Love." を収録した自身のセルフタイトルアルバムを発表した。

この作品は80年代初期のアナログからデジタルへと少しづつ移り変わろうとしていた1982年に制作された。この時代は次々と競うかのように様々な名盤が多くのミュージシャンから産み落とされていた音楽史上においても幸福な時代だったといえるが、1979年にThe Buggles(バグルス)がヒットさせた”Video Killed The Radio Star”(ラジオスターの悲劇)の意味するところに代表されるように、多くのミュージシャンは自身の音楽性をうまく時代に合わせる必要があったのも事実であり、それはアイデンティティとの戦いの時であるとも言えただろう。しかし、Lionel Richie(ライオネル・リッチー)はCommodores(コモドアーズ)時代からソウルミュージックにダンスポップを見事に融合させたようなサウンドスタイルを継承しながら、見事に時代の変化の波に飲まれることなく、ポップミュジック・スターへの布石を打ち立てた。自身に言い聞かせてるのかとも思えるアルバムタイトル「Don't Slow Down」は、そんな才能豊かな彼の音楽を集約したとも言える名作に仕上がっているのだ。本作は1983年10月11日にリリースされ、名作がひしめく80年代全米ビルボードアルバムチャートで1位を獲得し1985年にグラミー賞Album of the Yearを受賞するが、本作に収められている楽曲8曲だが、内5曲がシングルカットされリリースされ、そのすべてがビルボードシングル・チャートの10位圏内にフューチャーされた。

本作の1曲目"Don't Slow Down"は一瞬Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)と錯覚してしまうかのような軽快なダンスナンバーに続きカリビアンサウンドとジャマイカンコーラスをコンビネートさせた愉快で軽快なダンスナンバー"All Night Long"。ギターにはDarrell Jones(ダイリル・ジョーンズ)、キーボード:Gregg Philinganes(グレッグ・フィリンゲインズ)、ベース:Abraham Laboriel(エイブラハム・ラボリエル)、ドラムス:John Robinson(ジョン・ロビンソン)という布陣だ。Richard Marx(リチャード・マークス)のデビューにはLionel Richie(ライオネル・リッチー)の尽力があったらしいが、すでにこのアルバムのコーラスの中にまだデビュー前のRichard Marx(リチャード・マークス)のクレジットが見られる。そしてバラーディアとしてのLionel Richie(ライオネル・リッチー)節が聴けるバラード・ミドルテンポなナンバーの"Penny Lover" ,"Stuck on You", "Love Will Find a Way" と続く。

続く"The Only One"はDavid Foster(デヴィッド・フォスター)との共作曲となったナンバーでスロー美しいナンバーで、ストリングス・アレンジメントにLeremy Lubbock(ジェレミー・ラボック.), キーボード:David Foster(デヴィッド・フォスター),ギターにはTOTOのSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)。
80年代の名盤には必ずメンバーのだれかの名前があったと言われる凄腕演奏集団TOTO(トト)のメンバーがやはりここでも活躍するナンバーが"Running with the Night"だ。TOTO(トト)のJeff Porcaro(ジェフ・ポーカロ)の軽快なグルーヴィ・リズムに乗ってSteve Lukather(スティーヴ・ルカサー)が延々と縦横無尽に快音をかき鳴らしながらギターソロ炸裂させる音は手に汗を握ることだろう。そして最後は名曲寂しく潤い気な名バラード"HELLO"でしっとりと締めくくる構成となっている。



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