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DC-149 O'Ryan 「Something Strong 」

2013年02月21日 22:23

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ブリティッシュ・ロックバンドWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)はツインギターフォーマットによるギターハーモニーを基調とする伝統的クラッシックロックバンドとして70年代後期にかけて人気を博した。彼らは、クラッシック・ミュージックやフォーク、そしてプログレッシヴロックの要素兼ねた実験的なロックミュージックを展開した。Deep Purple(ディープ・パープル)の前座を務め、Ritchie Blackmore(リッチー・ブラックモア)と共演したことがきっかけとなって当時のDecca/MCA Recordsからデビューを果たした。

1970年にデビューアルバム『Wishbone Ash』を発表。翌年には『Pilgrimage』を発表し、1972年に発表した『Argus』では商業的にも成功をおさめ、音楽誌Melody Makerでは"Top British Album"、"best rock album of the year",と評された。『Argus』の赤いマントに鎧兜姿の後ろ姿のジャケットは有名である。Wishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)はその後80年代以降も活動を続けるものの、商業的にも失速しその音楽性もメタルロックへと変貌していくが、現在も活動を続ける息の長いバンドで最新作は2011年に発表した『Elegant Stealth』で通算21作目となる。結成当初のオリジナルメンバーはAndy Powell(アンディー・パウエル)ただ一人である。

 
このWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)が1985年に発表した『Raw to the Bone』(13作目)に正式メンバーとしてクレジットされていたMervyn Spence(メルヴィン・スペンス)というベーシストがいた。実はこの人物が本作のO’Ryan(オライアン)その人であり、O’Ryan(オライアン)とはMervyn Spence(メルヴィン・スペンス)の変名である。Mervyn Spence(メルヴィン・スペンス)は、『Raw to the Bone』一作のみでWishbone Ash(ウィッシュボーン・アッシュ)を脱退するが、このバンドのオーディションで高く評されていたのは、彼のボーカリストとしての資質だった。透明感に溢れた力強いハイトーン声域は、Starship(スターシップ)のMickey Thomas(ミッキー・トーマス)を彷彿とさせ、それに勝るとも劣らない程である。

本作は、そんな彼がソロ活動としてO’Ryan(オライアン)名義で発表したデビューアルバムで、その実力を十二分に発揮した名作に仕上がっている。アップテンポなカッティングギターを織り交ぜたキャッチーなメロディーに、ちょっぴり郷愁感を漂わせた切ないメロディーラインは聴く者の心を癒しの世界へ導いていく。サックスソロ、重厚なキーボードワークが絡みあう良質なAORサウンドがここにある。不思議なことにこのアルバムからは『Raw to the Bone』で展開されていたハードで泥臭いブリティッシュロックサウンドは微塵も匂わせていない。この作品は音質も良く伸びやかで透き通ったサウンドが堪能できる。








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