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DC-142 Bobby Caldwell   「Heart Of Mine」

2011年09月24日 01:31

bobby caldwell




もともとこの分野は昔からここ日本では高い支持率を持っていた音楽カテゴリーだったということもあるのですが、本国と比較して日本で圧倒的に人気の高いミュージシャンがこの分野には少なくないというのも有名な話です。このBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)もそんなミュージシャンの一人と言っていいかもしれない。

Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)はアメリカ・ニューヨーク・マンハッタン生まれで、マイアミを活動拠点とするミュージシャンで、1978年に『Bobby Caldwell』(What You Won't Do For Love)を発表後、現在までマイペースに活動を続けてすでに30年以上のキャリアを誇る。80年代初頭のAOR/WESTCOAST全盛期バブルでは、その中心的ミュージシャン・ポジションを確立し、AORの代名詞として通称Mr.AORとして人気を博してきた。80年代中盤に数年の休息期間を経たものの、休息期間中には自らのソングライターとして能力を発揮し、Chicago(シカゴ)のボーカリストだったPeter Cetera (ピーター・セテラ)“Stay with Me”や"The Next Time I Fall" そしてBoz Scaggs(ボズ・スギャッグス) の"Heart of Mine" , Commodores(コモドアーズ)の,"Janet"、 Chicago(シカゴ) の"Niagara Falls" , Kalapana(カラパナ)"The Real Thing" Al Jarreau (アル・ジャロウ)"All or Nothing at All" といった大物ミュージシャンへ自身のオリジナルトラックの売り出すことでメロディーメイカとしてーソングライターとしての自信を持ちなおして90年代初頭に再び活動を開始する。その後、Frank Sinatra(フランク・シナトラ)ばりのソウルフルな歌声を多分に生かして、ビッグバンドを配した本格的な男性ジャズ・ジャズボーカル作品も発表するようになるが、ジャズとポップの絶妙なアーバン・カクテル・ブレンド好む昔からのファンからは回帰路線を切望されていた。

本作の最大の特徴はBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)が90年代初頭に再び活動を開始した際の第一弾として、大物ミュージシャンに売り出した曲を自らセルフカバーした作品集で、Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)のメロディーメイカーぶりを十二分に堪能することができる作品に仕上がっていることだ。サウンド・プロダクションはドラムの音は打ち込みながらも、ギターにMichael Landau(マイケル・ランドウ)、ベースにはYellowjackts(イエロージャケッツ)のJimmy Haslip(ジミー・ハスリップ)、サックスにはまだデビュー間もないDave Koz(デイヴ・コッズ)も参加し、楽器のアンサンブル音は必要最小限に抑えて、自身のボーカルとメロディーがより際立つような音作りに仕上げてきている。

Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)の楽曲の特徴はやはりその美しいメロディーラインに尽きるだろう。メロウで煌びやかなキーボードがゆっくりとしたベース・ドラムのリズムラインに乗って、波のように押し寄せては帰す。間奏には多くの場合アルト/ソプラノ/バリトンのいずれかのサックスのソロ・パートが設けられており、ムーディーで洒落た音空間を演出するのだ。ここにBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)の甘く黒いソウルフルな歌声が囁かれる時、誰も真似のできないアーバン・ナイトミュージック・カクテルが完成する。

このカクテル・ミュージックサウンドにはBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル) 特有のダンディズムが含まれていて、それは世界広しといえども、彼にしか作り出し得ないマスター・サウンドといえるだろう。深夜の都会のオフィス・ビルとネオン、ウォーターフロントに映る岸辺の灯台の光、夜空に浮かぶ月の光が映し出されたベイエリアの情景が、聴く者のイマジネーションを刺激して包みこんでくれる。

ややもするとこうしたハットを被りスーツを着て香水を漂わせながら歌う、優雅で小洒落た上流階級的サウンドは鼻に突くと勘違いされやすい。特に泥まみれになりながらタンクトップ姿で汗を振り絞って歌うBruce Springsteen(ブルース・スプリングスティーン)のようなロックンロール・ミュージックとは完全な対極的位置にあるといえる。だが、Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)の楽曲の持つソングライティング能力は相当高いもので、その実力をまっとうに評価しているオーディエンスが最も多いのがこの日本なのである。

Bobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)にとってはデビュー以来30年近く根強いファンの多いこの日本は重要なマーケットで、毎年、東京で来日公演を9~11月にかけて行っている。昔は表参道のBlue Note Tokyoでの公演が多かったが、近年は六本木のBillboard Live Tokyoでの公演が多い。もちろん今年もやってくるが、今から10年前、ちょうど学生時代にはじめてBlue Note Tokyoに行ったのが、このBobby Caldwell(ボビー・コールドウェル)のコンサートだった。それまでコンサートといえばアリーナライブばかりだから、整理券を配られて、開演前に食事をたしなみ、酒を飲みながら演奏を聴くというライブスタイルは今でも鮮明に覚えている。当時のコンサートの1曲目は” Where is Love” で続く”One Love”へのブリッジが何ともしびれてたまらなかった。




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