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DC-134 Williams Friestedt 「Williams Friestedt」

2011年05月29日 14:30

Williams Friestedt




世界中のWestcoast/AOR愛好家達から注目を浴びたプロジェクト「The LA PROJECT」の発起人Peter Friestedt(ピーター・フリーステッド)が、TOTOの3代目ボーカリストJoseph Williams(ジョセフ・ウィリアムス)をフロントマンにしたユニットWilliams Friestedt(ウィリアムス・フリーステッド)の新作が到着した。

スウェーデンのミュージシャンということもあって、それまでほとんど馴染みのなかったPeter Friestedt(ピーター・フリーステッド)が、2002年に立ち上げた「The LA PROJECT」で注目を浴びた理由はここにある。このプロジェクトには、Bill Champlin(ビル・チャンプリン)やBill Cantos(ビル・カントス), Abraham Laboriel(エイブラハム・ラボリエル), Ralph Humphrey(ラルフ・ハンフリー),Michael Ruff(マイケル・ラフ), Brandon Fields(ブランダン・フィールズ), Joseph Williams(ジョセフ・ウィリアムス),Lou Pardini(ルー・パーディニ), John Robinson(ジョン・ロビンソン),Jimmy Haslip(ジミー・ハスリップ), Michael Shapiro(マイケル・シャピロ),Russell Ferrante(ラッセル・フェランテ),Randy Goodrum(ランディ・グッドラム)といったWestcoast/AOR/フュージョン・ジャズでは馴染み深いミュージシャン達を参加させて、互いに曲のアイデアを持ちより、そのセッションの過程の中でオリジナルトラックを共に作り上げていくという昔ながらのAORプロダクションのスタイルのプロジェクトだったからだ。そして、発起人として手を挙げたのがスウェーデンに住む当時29歳の若者Peter Friestedt(ピーター・フリーステッド)だったことが期待感をさらに大きくさせていた。

このようにして出来上がった「The LA PROJECT」の2作品は、確かに典型的なWestcoast/AORなメロディーと音楽性を持っていると感じたが、何度聴いても「The LA PROJECT」の音からは、模倣的な佇まいを感じずには居られなかった。正直なところ、Peter Friestedt(ピーター・フリーステッド)という一人のミュージシャンが持つ音楽的な個性、アイデンティティが見えてこなかった。彼はギターリストではあるが、これといって飛びぬけた奏法を備えているとも思えず、また独特のフレージングがあるとも思えなかった。おそらくPeter Friestedt(ピーター・フリーステッド)はWestcoast/AORミュージックに強い憧れと羨望を持っていて、憧れのミュージシャン達に囲まれてトータル・プロデュースをやってみたいだけだったんじゃないだろうかと、散々な印象を思っていた。

その後も、Peter Friestedt(ピーター・フリーステッド)がJoseph Williams(ジョセフ・ウィリアムス)とライブ活動を続けているという情報は頻繁に伝えられていたが、今回2人のオリジナル作品を発表する運びになった。発売元は「The LA PROJECT」やシングル「SAY GOODBYE」を発表していた北欧のレーベル「ZINK MUSIK」ではなく、ドイツのメロディアスロック専門レーベル「AOR HEAVEN」から発表された。

本作の9曲のうち完全なオリジナル・ニューマテリアルは6曲で、残りの3曲は「The LA PROJECT」に収録されていたJoseph Williams(ジョセフ・ウィリアムス)のボーカル曲のトラックが収められている。しかし、この作品からは寄せ集め的な印象を感じることはなく、特に今回収められた新録のニューマテリアル作品は音のヴォリュームが増して、厚みと力強さが備わった音の響きが心地よい。Executive Producerには、Joey Carbone(ジョーイ・カルボーン)のクレジットが見られるが、彼はJoseph Williams(ジョセフ・ウィリアムス)のソロ作品などのプロデュースを担うだけでなく、特に日本のAORの音楽市場の咆哮を十分に熟知した人物でもあり興味深い。バックミュージシャンには、鮮烈なデビューを果たした北欧AORバンド「Work of Art」のLars Safsundがバックコーラスとして参加して、本作でも伸びのある高らかな高音を十二分に響かせている。Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)とRandy Goodrum(ランディ・グッドラム)のユニットJaRの日本盤のボーナストラックだけに収められていた「Sometime you win」のカバーも収録されていて、ここでは、おなじみのBill Cantos(ビル・カントス), Randy Goodrum(ランディ・グッドラム)のクレジットが見られる。
その他、本作ではドラムスのJohn Robinson(ジョン・ロビンソン)が参加しているほかは、北欧のミュージシャンで構成された作品に仕上がっている。

こうして聴き終えてみて、一つ見えてきたことはPeter Friestedt(ピーター・フリーステッド)はトータル・プロデュースの才能があり、自らは一方引いて、ミュージシャンを自由に前に押し出すことで楽曲の良さを際立たせていく、そういう立ち位置のミュージシャンなのかもしれない。今後も注目していきたい。

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